ライフゲーム計算機

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コンセプト

生命の誕生、進化、淘汰というプロセスを極限まで簡略化しモデル化したライフゲーム。
これを使って自立したマシンが作れないか…

nico.mp4_000065665ライフゲーム(セルオートマトン)は発明後チューリング完全であることが証明されており、コンピュータで行えることすべてが再現可能とされている。現在では研究も進みコンピュータの性能向上に伴い、実際に自己複製するパターンまで作られている。しかしながらすべてコンピュータの中で起きていることであり、実感は湧きにくい。モニタ上に表示されたもので確認し、「あーね」と言って終わりなのだ。

今作品は≪世界≫がリアルなモノとして存在し、その美しい立方体の箱の中ではライフゲームという理の中でセルが生まれ死んでいく。ただそれだけである。

nico.mp4_000108641≪世界≫はルールであり、その上にセルの初期配置パターンが定義されている。
個々のセルには意味が無いが、秩序あるルールの上では全体で意味のあるものとし振る舞う。
今回は最も基本的なロジックである加算器を実現しているが、初期パターンを変えれば(メモリと時間が許す限り)どのようなロジックでも実現可能だ。

≪世界≫には干渉するための「出口」と「入口」が開いており、こちらの世界と繋げることができる。今作はそれをそれぞれLEDとスイッチに繋げた。モーターやセンサーに置き換えれば、ライフゲームの世界を飛び出しこちらの世界でも動き回る事も可能である。

「ロジックを回りくどいやり方で再現したに過ぎない」そういう考えもあるだろう。
しかしあなたは我々が住む世界も何らかのシステムの上で構築されたものかもしれないという可能性を否定できるだろうか。

この作品の目的は1+1を再発明する事ではない。
宇宙を手にする事なのである。

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